ハチ日記。

すぐ忘れてしまうので、見た、読んだ、行った、ことを備忘録として。

推しが武道館いってくれたら死ぬ

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」DVD1

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」DVD1

  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: DVD
 

イベントでたまたま出会った地下アイドル(舞菜)に一目惚れした主人公(えりぴよ・女性)が、人生のすべてを推しに捧げる(バイト代をすべてドルオタ活動につぎ込む)様を描いた作品。

 

キービジュアルを見たときは正統派アイドルものかと思ったが、観賞してみるとそれだけに留まらず、オタク側の推しに対する思いの強さを前面に表現した、楽しくて・きもい(ほめ言葉)作品となっていた。

 

「推しが武道館に〜」は、現実的には武道館にいけるような人気グループではないが、それでも推しメンが武道館で歌って踊る姿を見たいというオタク側の希望を端的に表現した良い作品名であると思う。

 

登場するオタキャラは個性的で、主人公のえりぴよは怪我をしてバイドできない時は親に土下座してお金を借りようとするし、古参オタのくまささんは休みが取れないとライブに行けないからという理由で会社をやめているし、新参オタの基(もとい)さんは妹に雰囲気が似ているメンバーを推している・・・など、これだけ読めばクズの集まりにか見えないが、推しメンに対する愛情の熱さだけは見ていて清々しいものがある。

 

あと、EDが松浦亜弥の「桃色の片思い」のカバーであるのも面白い。アイドルであるあややの楽曲を用いて、オタクが推しメンを一方的に応援する様を片思いと重ねている点も洒落が効いている。

 

全体として「純粋なアイドル活動」と「個性的なオタク達」が上手く掛け合わさり、「ただ可愛い」だけの作品にはならず気楽に楽しく見れる作品となっている。おすすめです。